姿勢について


上手くなりたい。
上手くなる為にはどうしたらよいか?

あたり前の答えですが、練習あるのみ、だと思います。
しかし、その練習の仕方、特に意識の持ち方で大分変わります。


練習を積み、何日何年も練習して、ようやくほんの少し上達する時間のかかること。
また、意識や使っている道具を少し変えるだけですぐ良くなる事もあります。


今日からしばらくは、すぐ変わる「かもしれない」事について書いていこうと思います。


もっと楽に楽器をコントロールする、今すぐできることの一つに、姿勢を正しい位置に保つことがあげられます。
特に、サックスの場合、姿勢で大分損をしている方が多いように思います。

楽器を演奏する際、正しい姿勢で演奏した方が楽に楽器が鳴ります。
スポーツに置き換えても同じことが言えると思うのですが(特にゴルフ)、体の芯・軸がブレると、本来持っている力を十分に発揮することはできません。

ゴルフにしろ野球にしろ、球技は体の芯・軸を大事にしていますよね。
体が流れていくとフォームが崩れます。
アマチュア対象の、週末の昼間のゴルフ番組。
延々とフォーム、体の軸について語っていますよね。



楽器も同様、座って演奏する楽器、ピアノやドラムは、良い音を出すプレイヤーは腰が据わっています。
サックスのように立って演奏する楽器も、良い音を出す人は体の軸がブレません。

よく、演奏する際に動くプレイヤーがいますよね?
良い音の人は、体が動いても軸は固定されています。
サックスでいうとブランフォード・マルサリスは前後に、ゆりかごのようなゆったりした動きをしながらサックスを吹きます。しかし軸はぶれていないように僕は感じます。






サックスの場合、先ずは楽器を安定して持つ、これを少し意識するだけでかなり変わります。
僕は昔よく姿勢についていろん先生から指摘をうけました。
姿勢が悪く、合理的な吹き方をしていなかったのです。
特にバークリーに行ってから、アンディー・マギーという先生(カウント・ベイシーやライオネル・ハンプトンバンドに在籍、ブランフォードやグレッグ・オズビー、アントニオ・ハートなど多くのプレイヤーが師事)に、毎回怒られました。
しかしそれがあまり合理的にも感じなかった為か、なかなか直らず直せず。
今思うのもっと素直に受け止めておけば時間の浪費もなかったのに、と思います(笑)
(ただ、この直らない、直せないのには、最近ようやく気付いたのですが、日本人のある特徴が理由にあげられます。それは別のトピックで)


話しを戻しますが、
一般的な正しい姿勢を身につける方法。

先ずは楽器を持たずに普通に立つ。(あれば全身写る鏡の前で)
そして次に楽器を持って構えてみる。(マウスピースをくわえる)
猫背になっていないか、無駄な力がどこかに入っていないか確かめる。
今度はストラップに楽器をかけたまま立つ。(持たない)
また楽器を構える。(マウスピースをくわえる)
楽器を持たずに普通に立つ。

上記の一連の動作を続けてみて、体の軸がブレていると感じたら、直しましょう。
直しましょうと書きましたが、どう直せばよいか?
良い先生が身近にいれば見てもらいましょう。それが一番です。
いない場合、自分で模索しながら何度も試して下さい。
細かく書くと、骨格から考察する必要があり、その分野はまだまだ勉強不足でもありので、控えさえていただきます。
しかし、無責任な書き方かもしれませんが、良い先生がいたとしても、自分の感じる体の軸というのは、皆身体の作りが違うので、「最終的」には自分の感覚を信じて軸を捉えるしか方法はないと思っています。
あとは、便利な時代です。YouTubeを活用しましょう。
好きなプレイヤーの演奏スタイルはもちろん、姿勢も真似しましょう。


野球に置き換えて話すと、メジャーリーガーのバットの打ち方、とても習ったような打ち方には見えなく、それぞれ個性的ですよね。
真相はわかりませんが、彼らは自分の身体にあった合理的な打ち方を研究した結果、あのようなフォームになっているはずです。

先に書いたように、人は皆身体の作りが違います。
その違いから、僕はマウスピースの加え方、ネックの角度、にも気をつけています。



これは僕のセッティング(上)。一般的に合わせ方(下)と違い、ネックと本体の位置を中心に合わせていません。


また楽器の特徴をよく考えることも大事です。
どれくらいの角度で楽器を構えるか。
これは、楽器にもよります。
僕は1932年製造のConnを持っていますが、現代のサックスより角度が浅い方が吹き易いです。
現代のサックスでも、左手のパーム・キーの角度が各社違うので、それに合わせて構える角度を変えると大分変わります。
僕はどちらかというと、地面に垂直に近い感じで構えます。




フィル・ウッズは地面に対して65度くらいでしょうか?




楽器を演奏していて一番厄介なのは、心理的な変化から体の軸を保てなくなるということです。
それをできるだけ回避するには、普段の楽器をコントロールする能力を上げる、精神面を鍛える、本番の経験を積む、色んな要素が重なって、ようやく安定した演奏ができると思います。


あとは、物を変えるとブレが軽減されることがあります。
次回は姿勢を保つ為の道具の1つ、ストラップに関して書きます。


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これからサックスを始めてみたい方からプロになりたい方まで、
ゆっくり丁寧に教えます。
ご興味あれば是非一度レッスンをうけてみませんか?
レッスン情報はこちら
山田拓児
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コメント

  1. 記事読ませていただきました
    バークリーのご自身の体験談などは他ではなかなか聞けないので参考になります。

    日本人特有の姿勢…気になります。
    次回の記事も楽しみにしています。

    返信削除
  2. 早速コメントありがとうございます!嬉しいです。
    人によって違うのですが、欧米人とは明らかに違う点があり、気をつけると変化が期待できるということがあるので、是非楽しみにしていて下さい。
    これからもよろしくお願い致します。

    返信削除
  3. ストラップ一つで姿勢が大きく改善しました。
    昨日ブレステイキングというのを買いましたが、
    自分には今までで一番合っていると思います。
    自分に合ったセッティングは自然な演奏の一歩ですね。

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  4. 須永さん
    コメントありがとうございます!
    ブレステイキングは画期的なストラップですよね。
    次回紹介しようと思っていたストラップの一つです。
    デザインが変わったのは知りませんでした!
    情報ありがとうございます。
    今後の情報もお楽しみに!

    返信削除

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