樹脂製リード
ただいま、ツアーで東海、北陸を回っております。
寒い時期なので、ホテルもライブハウスも暖房をいれて暖かいのですが、空気が乾燥しています。
ホテルに着きチェックインしたら、先ず最初に風呂釜にお湯を入れて部屋の湿度を上げています。
リードはやはり天候や部屋の湿度の影響で状態がかなり変化します。
昨日はみぞれが降っていて、嬉しい事にお客さんが沢山入り、ライブハウスの湿度は割と高めでした。
あまりに湿度が高いとリードの反応が悪いし、乾燥しているとリードが反ってくる。
乾燥している状態の場合、いわゆる「お気に入りリード」を使っても最初は物凄く鳴るけど、10分くらいしたら吹き辛くなる、という経験はありませんか?
目で見ても分からないくらいの、微妙に反ってくるものだと思います。
そんなわけで、僕は樹脂製のリードの用意しています。
これが1枚あると、どんなに部屋の湿度が過酷な状況でも安心です。
リードに悩んでいる間にリハーサルが始まり、リハーサルが終わってバンドと一緒に行動しないといけない等、セッティングに時間を費やすことができない時にとても役にたちます。
樹脂製のリードの場合、一番気になるのは音色と吹奏感だと思います。
僕が使っているのはレジェールのシグネチャーモデル(他に2種類ありますが、僕はこれがベスト)というものですが、音色に関して言えば、先ず聴いている人には天然ケーンが樹脂製か、区別はつかないと思います。
吹奏感に関しても、このシグネチャーモデルは樹脂製のイメージを払拭させれらました。
ほぼ違和感なく、天然ケーンと同様の吹奏感を得られます。
音域によっては鳴らし方(息の入れ方)に注意しないと鳴り辛いこともありますが、それは天然のリードも同じことだと思います。
一般的に「ジャズ向き」、「クラシック向き」として、各メーカーから多種販売していますが、それぞれ鳴らし方のポイントがあります。
このリードにはこういう奏法で吹いた方が鳴り易い、と感じることがあります。
自分にはこのリードは合わないなぁ、と感じた場合、
1、マウスピースとの相性
2、自分の奏法
3、製品のクオリティー
以上の3点が主な原因と考えられます。
したがって、1と3が満たされていても自分にとって合わないリードは、こういう吹き方であれば良い音が出る、という新たな発見も得られることもあります。
一枚あたりの値段が高いので、僕自身も購入に躊躇しましたが、お店によっては試奏が可能ですので、電話で問い合わせてみてはいかかでしょうか。
他にも、こんな時に樹脂製は良いと思うのは、
ある程度吹けるようになり、ジャズミュージシャンであればジャムセッションに出かけることもあると思います。
そんな時に自分の出番がまわってくるまで、音があまり出せない状況で、しかもお気に入りリードだけど状態が変化してしまうかもしれない、、、
そんな不安を解消してくれます。
また、楽器の選定の時。
マウスピースも本体もいろいろ吹き比べてかなりの時間を要する場合、リードが良い状態をキープするのは難しいこともあります。
例えば楽器の本体の選定の時には、選び方にもよりますがある程度の本数がある場合に、2〜3時間吹き続けることもあります。
その場合、天然ケーンの場合、水分を含みすぎることがあり「公平な判断」が難しくなることがあります。
楽器本体、マウスピース、リード、リガチャー、どれをとってもベストな物に出会う事はかなり難しいことです。
拓児さんこんにちは。
返信削除噂には聞いて興味のある樹脂製リードですが、
どの位の間使えるのでしょうか。
楽器は違いますがクラリネットの先生は
シグネチャーが半年でへたったと仰っていましたが…ϵ( 'Θ' )϶。
コメントありがとうございます!
返信削除耐久性にはまだ答えがでておりませんが、シグネチャーは繊維のようなものがリードの端から、裂けるチーズのように出てきます。
したがって、やはり半永久的に使えるわけではなさそうです。
しかし半年でもやはり経済的には得をしているように思いますね。
樹脂製のリードは試奏をしたことがないので購入に踏みとどまってしまいますね。記事にもあるようにお店に確認して挑戦してみたいと思います!参考になりました。
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