サックスの選び方:選定の勧め

これからサックスを始めてみたい、上位機種に新しく買い替えたい、楽器を買う理由は皆さんそれぞれですが、購入する際は一度熟練者の方に相談しましょう。

自分の楽器なので、自分で決めたい!と思うのはもちろん良い事ですが、なぜ、選定が必要なのか?
大きな理由は、個体差があるからです。


「高額な買い物なのに、個体差があるの?」
と思う方もいるかもしれませんが、同じ品番でも同じ楽器は2個とありません。
ただ、一般的に信頼出来るメーカーは、良いものと悪いものという個体差ではなく、それぞれの「個性」を感じることができます。
こっちの方がワイルド、こっちの方がまろやか、等々。
その細かな「個性」を汲み取ってあげるのがプロの仕事だと思っています。


では、何故熟練者の方が、楽器の個性を見つけることが上手なのでしょうか?
☆サックスは不完全な楽器です。
サックスには癖があります。
「この音は鳴らしやすいけど、この音を出すにはコツが必要」、「ピッチがここは下がりやすい」等々、これは仕方がないことで、その解決は演奏者に委ねられている事が多くあります。その分、自分の個性が出やすい楽器でもあります。
その癖をあらかじめ理解し、また自分の癖も理解していると楽器の選び方が変わってきます。

サックスの場合、息の量とスピードが上達の一つの鍵になりますが、アマチュアの方はそのコントロールが難しいと思います。
息の量とスピード、口の筋肉の入れ具合を把握している人は、楽器の癖も感じつつ、どんな部屋で吹いてもその楽器の個性を発見できると思います。

・優しい音(pやmp)で高音域を吹いても豊かな響きか?
・音域間のつながりはスムースか?(サックスには抵抗がかわるポイントがあります)
など、僕の場合はチェック項目は幾つもあります。
そして総合的に判断して楽器を勧めるわけです。


☆楽器選定いたします。
楽器選びに失敗する人もいて、なかなか心苦しくなることもあり、書きました。
僕自身もよく選定していますので、気になったらご連絡下さい。
本数にもよりますが、大体いつも選定に最低2時間くらいは時間を費やします。
その間にワンポイントレッスンをしたり。
もちろん購入者にも沢山吹いてもらい、最終的にご本人に決めていただいております。
よりよい楽器を見つけて、楽しい音楽人生のお手伝いをできれば嬉しいです。

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